SR-T01

取付管推進工法

発進幅(90㎝)から発進可能な一工程方式による取付管推進機

概要


 スピーダー工法SR-T01は、開削工事に伴う開削溝を発進坑として活用し、各住宅地内の汚水枡等に取付管推進を行うため、道路を掘り起こすことなく合理的に施工できる推進機です。又、本管との接合を行う場合、本管取付部の仕上げ確認が従来の開削工法と同じ様にでき、信頼性の高い施工ができます。

 開削溝内推進機本体を計画勾配に設置し、先頭カッターにてオーガ掘削を行い、スクリューロッドにて土砂を発進坑に排土しながら敷設する一工程オーガ掘削方式のため、高精度を要しない取付管施工を基本とし、N値0〜20程度の軟弱土・砂質土・粘性土・礫混じり土など幅広い土質対応ができ、管径φ100mm〜φ150mmの塩ビ管を最大5m〜6mの推進が可能です。

特徴

 推進機本体:800mm(全長)×770mm(全幅)×755mm(高さ)

 推進機重量:120kg

 推進機全体が非常に軽量・コンパクトに設計しているため、クレーン付2tトラックで搬入・搬出が可能であり、開削溝(90cm)に容易に 設置でき、発進立坑として用いることで、反力板・基礎コンクリートなどの立坑仮設置が不用になり、管路工事用のみの安価で合理的な 施工が可能です。

急勾配の推進が可能

 本管から汚水枡では比較的推進延長は短いものの、本管土被りが3m前後と深く、推進勾配が急になることが多いため、0%~270%までの 無段階の角度調整が可能です。

道路占有面積が減少

 付帯設備全般は開削溝に設置できるため、地上設備に油圧ユニットだけとなります。

 ジェネレーションの不要なエンジン駆動方式のため、地上の占有面積は非常に小さく、狭い場所での作業が可能であり、また、 推進機本体は油圧駆動であるため、施工工  場内でのミニパワーショベル・クレーン付トラックなどから油圧をとり使用することもできます。

簡便式

 推進機運転システムは、推進レバー・回転レバーのみの構成であり、誰にでも容易に運転でき、確実に施工できるように開発した推進機 であるため、推進構成人員は3人と少人数での構成が可能です。又、簡便式であるため、1日数箇所の施工ができます。

土質に対する適応能力

 オーガ掘削方式であるため幅広い土質対応が可能ですが、礫混じり土に関しての施工方式が礫破砕型ではなく、礫取り込み方式であるため、 礫混入率30%以下で、最大礫径は推進管内径の1/3程度であるため、管径Φ150mmで取り込み礫径はΦ45mmが限度です。

本管工事への対応

 SR-T01型は、開削溝から宅地内の汚水枡への取付を基本とした推進機であるため、開削工事での本管施工と取付管施工を同時期に 行えるメリットはありますが、方向制御システムがないため推進延長が短距離であり、仕上げ精度に余裕があることが条件となります。

低耐荷力推進

 塩ビ管推進時の先頭カッターにかかる推進抵抗は、塩ビ管内のスクリュー輪部に推力を伝達させ、塩ビ管自体には僅かな管外周摩擦抵抗 のみとなり、従来のスピーダー工法と同様に低耐荷力推進であるため、塩ビ管の許容耐荷力以内で施工でき、安全性を高めています。